2013-01-01から1年間の記事一覧
一番気に入ったことば「私たち人間がコンピュータもはるかに及ばない推論的処理能力で(…)さまざまなポライトネス方略を駆使しているという事実」 タイトルが気になり読んでみました。 臨床心理活動に役立たせるような語用論の勉強も必要だと思ったのもありま…
一番気に入ったことば「私たちにできることは、結局、効果的な質問をしていくことしかないのではと思います。」質問は、単に情報を聞き出すだけでなく、様々な効果を持たせることが可能です。 発話を促す、面接者の理解や興味関心を伝える、面接者が立てた仮…
一番気に入ったことば「クライエントに求められる課題は(…)「自分の思考・行動・感情の変化」や「状況や周囲の人間の反応」に注意深く目を向けることなのです。」 認知行動療法(CBT)を実践するセラピストのための基礎的な知識が学べます。 CBTが他の療法と異…
一番気に入ったことば「不死への鍵となるテロメアの研究」 テロメアは、染色体の末端にある構造部位で、細胞が分裂する度に短くなり、個体の老化と関係していると言われるものです。 クローン研究がファンタジーから現実になったとして、1997年のクローン羊…
一番気に入ったことば「すべてのことはあなたが原因ですよ」 先頃読んだ『リフレーミングの秘訣』にホ・オポノポノについて言及する箇所があったので、どんなものかと読んでみました。 残念ながら心理臨床として役立つようなことはないと感じました。 宗教や…
一番気に入ったことば「ポジティブ・リフレーミング」 家族面接でもとりわけリフレーミングに特化した本ということで手に取ってみました。 本文にあったような濱田恭子さんの言葉「とにかく、クライエントさんを肯定することよ。セラピーはそれだけで十分」…
一番気に入ったことば「欧米の先行研究では、不安症状を示す児童の行動的特徴として、教師や親から見て望ましい行動と引っ込み思案行動の2つが挙げられている。」 不安障害をテーマに修論を書こうと思い、読んでみました。 不安障害には、パニック障害、強…
一番気に入ったことば「ただあり続けるだけなんて、とても辛いんです!」 短編連作のファンタジー。 娯楽として美味。 「城壁のない町」の最後2行は蛇足だと思う。 気楽に読める息抜き。 物足りない。 キノの旅 (3) The Beautiful World (電撃文庫)作者: 時…
一番気に入ったことば「発達への願いの力強い鼓動」 一時期自閉症のお子さんの研究を希望していて、別府先生の論文をかなり読んでいました。 自閉症のお子さんと触れる機会があり、行動や言葉には表れない内面の豊かさに興味を持ったからです。 今考えている…
一番気に入ったことば「主観によって左右されない客観的世界を取り扱っている」 修士論文の構想発表会に向けて準備をしています。 あらためて論文の読み方、まとめ方について学ぼうと思って読んでみました。 しかしこの本は心理学の論文を執筆するのに必要な…
一番気に入ったことば「この親子にとって最善の支援とは何なのか」 平成23年度の虐待対応件数は59919件、平成11年の約5,2倍。(厚生労働省調べ) これは単に虐待される子どもが増えたということではなく、虐待への社会的関心の高まりや、児童相談所をはじめと…
一番気に入ったことば「クライエントは、精神力動志向的なセラピストよりも行動志向的なセラピストのほうが、開放的で、純粋で、開示的であると評定している。」 ブリーフセラピーの復習をするためを読んでみました。 最初のブリーフセラピー知識クイズがな…
一番気に入ったことば「肯定的意味づけ」 この本は20も年前の本ですが,この本で家族療法の基本を一通り学べると思います。 この本の特徴は,家族境界膜といわれる,家族の繋がりを図示する方法を使用しているところでしょうか。 家族療法は,家族に対して行…
一番気に入ったことば「不登校の理解と対応」 この本は講義用の教科書として指定されたものです。 教師向けの本であるため、臨床心理士にとっては不要な本です。 ただ、学校カウンセリングにとって基礎的な内容を上手にまとめてあるので、 知識の確認のため…
一番気に入ったことば「苦しくても恥かしくても堂々と生きていこう。」 第一章から第九章までは小学生の作文のような作りです。 もちろん大学生レベル、社会人レベルの知識は盛り込まれていますが、 出来事と考えてることが羅列してあるだけの稚拙な文章です…
一番気に入ったことば「女の愛を恐れよ。かの幸を、かの毒を恐れよ」 恋は盲目といいますが、逆に相手の気持ちを疑ったり、自分の気持ちに正直になれなかったりすることもあります。 主人公のヴラジーミルは、別荘の離れに越して来たジナイーダに恋をします…
一番気に入ったことば「自分が「正しい」と思われる治療法を来談者に一方的に押し付ける結果になるとしたら、実に皮肉な話である。」 著者は精神分析的心理療法を行う精神科医です。 しかし、精神分析の「お作法」を、ただ決まりごととして守る心理療法のや…
一番気に入ったことば「IP(Identified Patient)」 目下一番興味があるのは家族療法です。 家族療法の理論には、いくつかあります。 基礎とする理論が精神分析でも、行動療法でも、 心理療法の対象を悩みをもつ個人から家族の相互の関係性に当てるものは家族…
一番気に入ったことば「血縁は無条件に母性を保証してはくれません」 精神分析的、文学的母娘関係の解釈です。 個人的には異論こもごもですが、著者は敢えて他の理論を包括的に語ることをせず、ラカン派の精神分析からの解釈を徹底しているようです。 著者の…
一番気に入ったことば「不可能を可能にするには、発想の転換が定跡」 はっきり言って論理力は身に付きませんwww 論理的思考よりも、ある程度問題に対する知識を知っているかどうか あるいは因果的な論理的思考に陥らないような、発想の転換が必要な問題が多…
一番気に入ったことば「検定力」 この本は大学院での統計学の教科書として用いられたものです。 t検定、分散分析、相関係数、回帰分析、パス解析、共分散分析、因子分析、信頼性と妥当性などが学べます。 数学記号を殆ど用いず、平易な文章で説明しているの…
一番気に入ったことば「「学校で数学の成績がいい」ということは、創造性や積極性や独立心とは正反対の性向」 学校における数学の成績と、企業における「順応性」とは高い相関があるという研究があります。 僕は数学が苦手ですが、数学にも面白い部分がある…
一番気に入ったことば「いつか壊れるかもしれない関係なんて、最初からないほうがいい」 三作目を読んでみて 改めて面白い作品だなぁと思いました。 ミステリー小説のような謎解き、文学小説へのオマージュ、ラノベ的なキャラ設定とコメディ。 (少年少女が読…
一番気に入ったことば「適応的認知」 ネガティブ・シンキングではなく、ポジティブ・シンキングでもなく、適応的認知が大切。 客観的な思考をすることで、自分にとって辛くないし対人関係でも適切な対処ができるようになる、かもしれない。 この本は軽度のう…
一番気に入ったことば「悪魔は、どこからきたのか。端的にいえば、人間の心の中から現れたもの、それが悪魔だ。」 読み始めて、気付いたら朝になっていた(@_@;)暇つぶしにも程があるw ゲームが好きな僕は、そこに出てくる悪魔の出典を知るのが楽しい♪ この…
一番気に入ったことば「神の視点」 私たちは自由に選択しているようであっても、無意識に拘束され、選択が狭められていることがあります。 筆者は取調室で、無実であっても自白してしまう心理メカニズムに心の不自由さを見出します。 また、個人の経験や社会…
一番気に入ったことば「機能的分析」 この本は障がいをもつお子さんの支援を中心に、応用行動分析学の理論と指導の技法、ならびに事例研究を扱ったものです。 学習心理学をある程度学部で学んだ人なら応用行動分析学の考え方はすんなり理解できると思います…
一番気に入ったことば「コンピテンス」 発達心理学と臨床心理学を掛け合わせた研究がしたいです。 しかし基礎研究の面白さと臨床的意義を両立するのは難しいようです。 ネタを探すために認知発達と障害を扱ったこの本を読んでみました。 ネタはいくつか見つ…
一番気に入ったことば「われわれカウンセラーは、専門書と同じくらい小説を読んでいます。」 小説や映画、漫画やゲーム、音楽鑑賞や演劇鑑賞などは、人間の情動を知るためにはうってつけの教材です。 もちろん、クライエントがどのようなものに興味を持ち、…
一番気に入ったことば「アドヒアランス」 この本は臨床薬理学特論という授業のテキストです。 授業でこの本に触れることは少なかったのですが、毎週このテキストを用いて勉強会を開いてました。 臨床心理士は精神科医と異なり薬物療法を行えませんが、精神治…