本日読了[360冊目]岡野憲一郎『心理療法/カウンセリング30の心得』☆☆☆☆

一番気に入ったことば「自分が「正しい」と思われる治療法を来談者に一方的に押し付ける結果になるとしたら、実に皮肉な話である。」



著者は精神分析心理療法を行う精神科医です。


しかし、精神分析の「お作法」を、ただ決まりごととして守る心理療法のやり方に苦言を呈します。


筆者はあくまで、クライエントの求める治療を行うことが重要だと主張します。


そしてクライエントのために治療を行う為の心得が盛り込まれています。


わかりやすいし、共感できる部分がいくつもありました。


勉強になったもの

「治療原則とは結局は倫理原則である」
心理療法には精神分析認知療法も同時に起きている」
「来談者が読んでもいい診療禄を作成する」
「面接者は自らの「邪念」に目配りせよ」
「面接者は常に直観とは反対を考えよ」
「アドバイスは「適正価格」で行う」
「自己開示は「適正価格」で行う」
「仮の治療目標を「来談者の孤独感を和らげること」と設定せよ」
「「外傷モデル」を常に頭のどこかにおくべし」
「アドバイスや助言は簡単には汎化されない」


共感したもの
「来談者の問題解決のニーズを探る」
「治療の最終目的の一つは、来談者が「自分はこれでいいのだ」と思えることである」
「面接者は治療空間を楽しいものとすることを心がけよ」
「人はみな「かなりおかしい」部分を持つことを前提とする」
「治療構造は常に「柔構造」である。」



心理療法/カウンセリング 30の心得

心理療法/カウンセリング 30の心得