たいやきさんは本を読む

臨床心理士・公認心理師の読書ブログ

本日読了[355冊目]小島寛之『文系のための数学教室』☆☆☆☆

一番気に入ったことば「「学校で数学の成績がいい」ということは、創造性や積極性や独立心とは正反対の性向」



学校における数学の成績と、企業における「順応性」とは高い相関があるという研究があります。


僕は数学が苦手ですが、数学にも面白い部分があると思います。


また、よく数学は大人になったら役に立たないと言われますが、そうとも思わない。


中学、高校の数学を学ぶことによって、物事を順序立てて論理的に思考するための基礎や、整理、分類する思考のための基礎を身につけることができます。


また、心理学をやるなら統計学を学ぶための基礎としての数学の知識も必要となるでしょう。


この本では、微積分読解法から始まり、日常の論理と数学の論理の違い、民主主義と数学などについて述べています。


また、後半では、デカルトスピノザが数学の理論によって神の存在証明を行ったことや、ヴィトゲンシュタインの論理哲学にも触れます。


時間があれば高校数学をもう一度復習したいと思っています。



文系のための数学教室 (講談社現代新書)

文系のための数学教室 (講談社現代新書)