本日読了[366冊目]朝日新聞大阪本社編集局『ルポ児童虐待』☆☆☆☆☆

一番気に入ったことば「この親子にとって最善の支援とは何なのか」



平成23年度の虐待対応件数は59919件、平成11年の約5,2倍。(厚生労働省調べ)


これは単に虐待される子どもが増えたということではなく、虐待への社会的関心の高まりや、児童相談所をはじめとする福祉施設の対応件数が増えたことによるところが大きいと思われます。


もちろん、地域社会の繋がりの低下や、核家族化による養育者の養育力低下、親子の孤立化といったさまざまな要因が子どもの虐待の数を増しているはずです。


この本を読んで、正直切なくなりました。


可哀想なのは虐待される子どもだけではありません。


虐待をする養育者も貧困や被虐待経験、社会低孤立、あるいは強い愛情が故に(!)子どもに手を挙げてしまうことがあります。


つまり、虐待をする養育者も苦しんでいるのです。寧ろ養育者の心のケアの必要性を強く感じました。


そして児童相談所も場所によっては対応件数が多すぎて疲弊しています。保護施設も不足しています。
また日本では他の先進諸国に比べ里親制度の認知も薄く、殆ど機能していません。


僕にできることは何だろう。


僕は誰かを救うことができるのだろうか。



ルポ 児童虐待 (朝日新書)

ルポ 児童虐待 (朝日新書)