たいやきさんは本を読む

臨床心理士・公認心理師の読書ブログ

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

(506冊目)野口啓示『むずかしい子を育てるペアレントトレーニング』☆☆☆

一番気に入ったことば「子育てを豊かにする魔法の言葉、共感的表現」 この本では ①具体的でわかりやすく伝える ②良い行動を褒めて増やし、悪い行動を減らしていく ③頑張り表(トークンエコノミー法)を使って良い行動を増やす ④してほしいことがあるときの伝…

(505冊目)内山登紀夫『本当のTEACCH 自分が自分であるために』☆☆☆☆

一番気に入ったことば「自分が自分であるために」 TEACCHは、Treatment and Education of Autistic and related Communication handicapped CHildrenの略語です。日本語に訳すと、自閉症とそれに関連するコミュニケーション障害をもつ子どもの療育です。 こ…

(504冊目)木村順『育てにくい子にはわけがある 感覚統合が教えてくれたもの』☆☆☆☆

一番気に入ったことば「「親」の役割と「職員」の役割」 著者は述べます。「『職員』は、『親』の立場には立てないし、立ってはいけない」と。 『職員』は嫌になったら仕事を辞めることができるが、『親』は子育ての義務から逃れられない。 『職員』は給料を…

(503冊目)杉山登志郎・辻井正次(監)『発達障害のある子どもができることを伸ばす学童編』☆☆☆

一番気に入ったことば「「学習できない」のではなく「違う学び方が必要な子」」 学童期の発達障害を抱える子への配慮について非常にコンパクトにまとめられています。 発達障害の捉え方、子どもとの関わり方の基本から、身辺自立、問題行動への対応、ソーシ…

(502冊目)ジェド・ベイカー(著)竹迫仁子(訳)『おこりんぼうさんのペアレント・トレーニング』☆☆☆☆

一番気に入ったことば「まず、おとなが自分自身の気分をコントロールできるようになりましょう」 この本は主に養育者向けに、ABA(応用行動分析)を基盤とした子どもの困った行動への対処法を述べたものです。 この本の「はじめに」では、情緒に問題のある子…