たいやきさんは本を読む

臨床心理士・公認心理師の読書ブログ

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

(512冊目)熊倉伸宏『面接法』☆☆☆☆☆

一番気に入ったことば「面接法の基礎を学ぶことは、「人間」を学ぶことである。」 他にも気に入ったことばが盛りだくさん(以下引用文) 面接者は専門家であり、自分一人では専門家になれない。(p.5) 自分には人を助ける力があると過信して、自信たっぷり、面…

(511冊目)東山紘久『マンガで読み解くプロカウンセラーの聞く技術』☆☆☆

一番気に入ったことば「子供は苦くつらい経験から学ぶものです 親がとがめたり口出ししたり教えたりすることは子供の成長にとって大きなさまたげとなります」 以前読んだ原著の漫画版が出ていたので改めて読んでみました。 原著よりさらに一般の方にわかりや…

(510冊目)草薙敦子『ドキュメント発達障害と少年犯罪』☆☆☆

一番気に入ったことば「「広汎性発達障害」は事件の「特殊性」を説明するものであって、「発生原因」そのものではない」 筆者も強調していますが、発達障害そのものが非行・犯罪の原因とはならないことはこれまでのブログ記事でも記述しました。 発達障害が…

(509冊目)宮口幸治『ケーキの切れない非行少年たち』☆☆☆☆

一番気に入ったことば「遂行機能障害症候群」 最近は発達障害と非行・犯罪に関する本をいくつか読んでいます。 というのは、まさに将来の非行・犯罪が懸念されるような児童の支援に携わっているからです。 一応誤解の無いように言いたいのですが、発達障害そ…