たいやきさんは本を読む

臨床心理士・公認心理師の読書ブログ

2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

本日読了[299冊目]帚木篷生『閉鎖病棟』☆☆☆☆

一番気に入ったことば「人の人生はひと続きにみえるからこそ安定している」 著者の精神科医としての特性を活かした作品です。 精神科の患者がどのような人たちか、そしてそこでどのような生活をしているのかを垣間見ることができます。 また同時にそこから私…

本日読了[298 冊目]開一夫『赤ちゃんの不思議』☆☆☆☆

一番気に入ったことば「「わたし」はいつから「私」なのか」 この本では、赤ちゃんの認知能力研究の比較的新しい知見が載っています。 僕の大学には赤ちゃん研究をやっている先生が数人いるので、内容的には殆ど授業で聴いた既知のものでした。 師匠も乳幼児…

本日読了[297冊目]理央周『サボる時間術』☆☆

一番気に入ったことば「名古屋時間」 名古屋では、待ち合わせ時間に全員がきっちりと集合することは少ないらしい。 僕も移動手段が車なので、途中で事故による渋滞などがあり、たびたび遅刻することがありますが、遅刻に寛容な人だと助かります。僕も名古屋…

本日読了[296冊目]広野多珂子『おひさまいろのきもの』

一番気に入ったことば「おひさまいろのきもの」 回顧的な日本の風景がとても綺麗に描かれていて、ふと手にとって読んでみました。 育ての親を失った僕としては、優しいお母さんが描かれているこの物語は、幼い頃の懐かしい情景を思い出すと同時に、これから…

本日読了[295冊目]リサ・A・カーツ/川端秀仁監訳・泉流星訳『発達障害の子どもの視知覚認知問題への対処法』☆☆☆

一番気に入ったことば「視覚の問題はしばしば発達障害と結びついています。」 この本は視知覚の基本からはじまり、視知覚認知の評価法、簡単なゲームをしながら視覚スキルを高める方法、視知覚機能の改善方法などが掲載されています。 基本的にアメリカの現…

田舎ものろーぐ

田舎に住んでいた頃は、ばあちゃん(育ての親)が畑で野菜を作っていました。 幼少の頃、たまに畑仕事のお手伝いをしていました。 春にはアスパラガスや苺、夏には大好きな西瓜にトマトや茄子や胡瓜、秋から冬にかけて葱や人参、大根に白菜と。果物では春に…

本日読了[294冊目]中谷内一也『安全。でも、安心できない… −信頼性をめぐる心理学』☆☆☆

一番気に入ったことば「感情ヒューリスティック」 現代の人びとは社会に氾濫する膨大な情報を素早く処理しなければならない。 しかし実際は、自分にとっての必要性、関心などによってその情報を処理しようとする動機づけは異なる。 そして多くの情報は理性的…

やま四季ものろーぐ

僕は幼少の頃田舎で育ったので、 春には新期を感じる土煙る香り 夏には爽快且つ濃厚な新緑の噎ぶ香り 秋には香ばしい豊潤な稲穂の香り 冬には清廉な雪の香り 当たり前のように生活の中で四季の香りの変化を感じていました。 しかし市内に住むようになって、…

本日読了[293冊目]アンヌ・レエ/村松潔訳『エリック・サティ』☆☆

一番気に入ったことば「グノシエンヌ」 音楽、美術の知識には疎いが、興味はあります。 クラシックで一番好きな作曲家をあげろと言われたら、間違いなくサティをあげます。 僕の場合音楽鑑賞は文字情報を一切排除した状態でも、完成されていると思っているの…

どくしょものろーぐ

なるべく本屋さんでは(図書館でも)必要な本以外は立ち読みしないようにしています。 なぜならそれをやってしまうとあっという間に時間が過ぎてしまうからです。 ですが今日も(も…)いつの間にか3時間位本屋さんに滞在していました。(>_イカンイカン この…