2011-01-01から1年間の記事一覧
一番気に入ったことば「これからわたしが行おうとしている犯罪が、ひとつの”作品”であるのは確かだった。」 ゲーム、「真・かまいたちの夜」と並行して、「かまいたちの夜」をやっていた当時を回顧するために我孫子武丸作品を読みました。 『0の殺人』に比…
一番気に入ったことば「ペグメソッド」 ゼミで記憶に関する心理学を学んでいます。 図書館の心理学コーナーにあったので、軽く手に取ってみました。 基本的には速読(による反復)と自己暗示のトレーニングをしましょうという本です。 心理学の本ではなく、…
一番気に入ったことば「性役割ステレオタイプ」 ドクター・スミスはコロラド州立大学病院に勤務する腕利きの外科医。仕事中は常に沈着冷静、大胆かつ慎重で、州知事にも信頼されている。ドクター・スミスが夜勤をしていたある日、緊急外来の電話が鳴った。交…
一番気に入ったことば「サブリミナル・パーセプション」 僕が現在最も興味のある心理学実験は、視覚刺激を用いた閾下での視覚情報の処理についてです。 人は多くの身体活動を無意識的に行っています。見たものも、無意識に記憶されていたり、後の行動に影響…
一番気に入ったことば「私たちは自由の刑に処せられている」 この本はサルトル哲学入門です。イラストも楽しいく、説明も物語のような流れがあり、大変楽しい♪そして解り易い。 しかしだからといって僕がサルトルのことばに共感を受けるかどうかは別です。 …
一番気に入ったことば「予測できない不運は困る」 読者へのヒント? 終幕までに速水兄弟の推理によって大体予測がつくようになってます。いや、逆に混乱させられるかも。 終幕前に殺人者も手口も作品の構成もほとんど予測できました(推理ではない)。 作者…
一番気に入ったことば「「脱構築とは…である」もしくは「…でない」というタイプのすべての文はアプリオリに的を外している。」 イラスト&写真が楽しい、解り易い入門書。 しかしデリダの論自体が掴んだと思ったら手をすり抜けていくような感覚があるため捉…
一番気に入ったことば「死んだ時間」 最初この本が児童向けのせいかひらがなが多くて読みにくく感じましたが、そのうち慣れました。 豊かな時間とは何か、考えさせられる良い作品です。 「時間が無い」「時間を節約しなければ」「お金がもっとほしい」「何を…
一番気に入ったことば「パルマコン」 パルマコンの非決定性は既存の論理条項を問い直すものです。 哲学は主張ではなく問いであるとするなら、この方略は利用できる。そんなふうに思いました。 しかしその非決定性に不快感を抱く人もいるわけで、デリダは哲学…
一番気に入ったことば「衝動的攻撃と戦略的攻撃」 人間の攻撃性についてよくまとまっています。 最近フロイトのタナトス論、つまり死の欲動について考察することがあり、人間の攻撃性を学ぶために読みました。 人間の攻撃性が衝動や本能といったものから現れ…
一番気に入ったことば「規律と処罰」 一昨日、本学で催された哲学セミナーに参加しました。 題目は「規律的統治から新自由主義的統治へ −後期フーコーと権力の諸問題」ということで、高校教科書程度の知識しかない僕は、フーコーの基礎的知識を獲得する目的…
一番気に入ったことば「ア・プリオリズム」 さらりと読む。 既に脱構築自体が完成した概念となっている昨今、脱構築ということばの先に向かうべきだと思います。 デリダでレポートを書かなければいけないのだが、脱構築を脱構築してみるのはどうだろう。 そ…
一番気に入ったことば「ジャガイモをあらわすカルトッフェルKartoffelは、イタリア語で「トリュフ」を意味するタルトッフォtartuffoから派生したものである。」 素晴らしい本です。こういう雑学本大好き♪ 歴史的に見ても日本は食を通して世界と通じているの…
気楽に読書したい! しかし最近実験のために心理学の論文を読まなければなくて、ゆっくり読書できない(>_ いっそ論文の要約でも載せていこうかw しかし僕が読んでるのは視知覚の実験心理学に関するマニアックな(?)ものばかりだし… 論文は基本英語で、普通…
一番気に入ったことば「ぼくには、確かに哲学的な問いはあると思うけど、どうも哲学的な主張というものがないんだ。」 最近周囲の知人に哲学的論題を提供することがあるのですが、あるいは誘因しようとしても、話始めに直ぐ呆れられるか、あるいは議論に入る…
一番気に入ったことば「延長意識、中核意識」 意識が段階的に構成されているというのはなるほど確かに。 ニューロンの発火にのみ興味を持っている脳神経科学者って見識が狭いと思うのですが、この著者はニューロン活動自体は意識の前兆であり、意識の物理的…
一番気に入ったことば「ブルース効果」 この本の前半はドーキンスの『利己的な遺伝子』に対する批判を主軸に構成されていますが、どうも木を見て森を見ず、というか、内容を取り違えているように思えました。 補論についても、文学や宗教観から論理性に欠け…
①ジャンル「ラブロマンス」の棚にあったから恋愛映画と思ったら違いました。良い映画でした。食べることは美味しい、栄養がある、空腹を満たす、ということよりも、思いやりや意思伝達や…愛があることのほうが大切だ。いい意味で期待外れでした。ティラミス…
一番気に入ったことば「人は同じ屋根の下に住んでいる、家族だと思っていた人から除け者扱いされるのがいちばん辛いものです。」 そのとおりですよまったく。僕が犯罪に手を染めないのは単に臆病だからだとしか思えない。 社会には明らかに犯罪だと言いきれ…
今日は大学の文化祭でした。 図書館で学生主体のイベント「ビブリオクロス」という会に参加してきました。 一つの作品について考え、自分の意見を発するというものです。 第一回で取り上げられたのは中島敦『山月記』でした。 イベントは手作り感満載で、終…
一番気に入ったことば「現象学では、日常性という概念を重視している。」 現象学の入門書かと思って読み始めたらとても難解な本でした。 フッサールはもちろん、カントやヘーゲル、ハイデガーやメルロ=ポンティなどをしっかり勉強しておくとここで使われて…
一番気に入ったことば「日ごろ暗記をしないで、試験場に入ってから何を選ぶか悩み、躊躇するのは愚かなことだ。」 留学の成果も含め、現在の英語力を確かめたかったので、先週土曜日にTOEICテストを受けてきました。 ちゃんと向上しているだろうか? TOEIC用…
一番気に入ったことば「先ず女の肉体を占領せよ、女の精神はその内にあり、と云うのが女を得る秘訣さ。君のような人間は一生女から恋されることはないね。」 「自分は女に餓えている。」 妄想の方向が僕と似ていて、共感を得ると同時にまるで頭の中をのぞか…
一番気に入ったことば「「現象学」とは、まさしく「経験の学」にほかならないのであり、人間の事実的経験に即してその論理、意味、構造を読みとろうということである。」 この本はムズい!現象学の「げ」から知りたいと思った僕にとっては。 入門書ではなく…
新しい学期が始まったにもかかわらず、最近人生に張り合いを感じない。 僕の心理学実験のための題材は視覚刺激からの意識の測定なのですが、英語論文読むの辛いし、面白そうなの見付けても最近の論文は脳科学の研究に関するものが席巻していて、実験心理学の…
一番気に入ったことば「現実にまきこまれふり回される者は、現実をけっして見ることはできない。」 ここ数日具合が悪くて寝てばかりいます。季節の変わり目は風邪を引いてしまいます。だらだらと字面を眺める。 この本自体が現実と哲学に対する問いを含んで…
一番気に入ったことば「大概の人はいい加減に恋して、いい加減に結婚するのだね。それが又利口らしい。」 恋と友情の話。この本ではどちらの描写も内面世界が中心です。 情景描写と登場人物の性格特徴がはっきり描かれているせいか、とても明瞭な印象を受け…
一番気に入ったことば「潜在的比較文/明示的比較文」 大学のシラバスで参考文献として上がることが多く、数人の教授にもオススメされた本。 内容的には薄いと感じますが、ことばから考察する手法の基本が載っています。 要するに言語学入門であり、言語学の…
一番気に入ったことば「どうして大人は自分の若いときのことをすっかり忘れてしまうのだろうか」 子どものような大人のケストナーから、大人が嫌いな子どもや、子どもの心を忘れそうになっている大人へと贈られた物語。 悪い言い方をすれば深みが無い。良い…
一番気に入ったことば「「自分なら絶対に覚えられる!」と信じる」 この本は記憶するための独特な方法論を語るものではなく、心理学実験を元にしたすぐに実践できるものを多数紹介しています。 この本に載っている殆どの知識は既知の事柄でしたが、最近劣等…