たいやきさんは本を読む

臨床心理士・公認心理師の読書ブログ

2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

昨日読了[280冊目]佐々木正人『アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか』☆☆☆☆

一番気に入ったことば「ダイレクト・パーセプション」 アフォーダンス理論は僕の思考の転換を促すような、刺激的な理論です。 しかしこの理論が現在心理学や哲学分野でどこまで受け入れられているのか、まだ判断しかねています。 この本ではダーウィンのサン…

哲学ものろーぐ

今日は第11回哲学・思想セミナーに行ってきました。 本日の題目は「ブロッホ、アメリカ、多元的宇宙」ということで、本学の独文の先生である吉田先生の御専門とされるドイツ人哲学者エルンスト・ブロッホの思想の展開と、当時の思想家との関連について。 ブ…

神経科学ものろーぐ

今日はうちの大学の脳研究所・総合脳機能研究センターに行ってきました。 そこで脳波測定実験の方法論と手順を簡単に学んできました。 事象関連電位を用いた研究は論文で読んでいたので、ある程度どのような方法なのかは知っていましたが、やはり実際の手順…

臨床心理学ものろーぐ

昨日臨床系心理学の先生による講演に行ってきました。 テーマは「心理臨床におけるユーモアについて −絵本から考えユーモア感−」ということで、橘玲子先生自身の関心とカウンセリングの現場との共通点の思索のお話を伺えました。 講演のほとんどが橘先生の気…

本日読了[279冊目]佐々木正人『アフォーダンス −新しい認知の理論』☆☆☆☆☆

一番気に入ったことば「アフォーダンスとは、環境が動物に提供する「価値」のことである。」 環境は情報を持ち、私たちの知覚システムと相互作用している。 僕は主観が世界の多くを規定すると思っているのですが、ここまで科学的に、現実に忠実に説明される…

本日読了[278冊目]藤田恒夫『腸は考える』☆☆☆

一番気に入ったことば「酒は胃を強健にする」 最近大学で頭の固い先生に心を折られる出来事があったので、権威があっても頭の柔らかさ、人当たりの柔らかさを持ち続けられる人の素晴らしさをあらためて感じました。 生理学については基本的なことしか知らな…