本日読了[268冊目]遠藤由美『青年の心理 ゆれ動く時代を生きる』☆☆☆

一番気に入ったことば性役割ステレオタイプ



<ドクタースミス問題>
ドクター・スミスはコロラド州立大学病院に勤務する腕利きの外科医。仕事中は常に沈着冷静、大胆かつ慎重で、州知事にも信頼されている。ドクター・スミスが夜勤をしていたある日、緊急外来の電話が鳴った。交通事故の怪我人を搬送するので、すぐ手術してほしいという。父親は即死、子どもは重体だと救急隊員は告げた。20分後、重体の子どもが病院に運び込まれてきた。その顔を見て、ドクター・スミスはあっと驚き、茫然自失となった。その子は、ドクター・スミスの息子だったのだ。

さてここで問題です。交通事故にあった父子とドクター・スミスの関係を答えなさい。



…一瞬迷います。しかし論理的に考えるとすぐにわかるはずです。


何かと先入観に従ってイメージされるものは多い。まったくの先入観なしで世界を見ることは不可能です。


ところでこの本は青年期の発達に関した入門書ですが、読んでもあまり役に立ちません。


広く浅くなので、高校までに習った事柄や新聞、ニュース等で既知の知識が殆どだと思われます。


また見開き右ページの分量が多く、左の本文を読んでいく際に邪魔です。


参考図書が沢山載っているので、この分野をちゃんと勉強したい人は他の本にあたるのが良いかもしれません。


青年期の心理については広範で複雑だし、時代や文化で変わり易い分野なので、体系化するのは難しいでしょう。


ある程度題材を絞り込むことが肝要ですね。