一番気に入ったことば「親は相手によって怒りをコントロールできているわけです」
上記気に入ったことばは、非常に示唆に富んでいると思いました。
アンガーコントロール、アンガーマネジメントを自ら学ぼうとする人は、当然自分の怒りの感情を統制、制御したいと思う人なわけです。
しかしながら、そのような人でも、怒りの感情を無意識的に統制していることはあるのではないか、そしてそれができるなら意識すること、つまり認知行動療法の技法によってアンガーマネジメントは多くの人が獲得できるのではないか。
そのような希望が得られました。
この本を読む以前は、アンガーマネジメントは、本人の動機づけがかなり高くないと成功しないだろうと思っていましたが、先の言葉を受けて、なんだ、誰でもやってることじゃん。それをうまく場面に合わせて使うだけじゃん。なんて軽く捉える考えに至りました。
私は、職員研修を通して、怒りの感情に対するネガティブなイメージを払拭し、自分の怒りに感情に向き合い、怒りを上手に表現することができる人が増えたらいいなと思っています。