本日読了[294冊目]中谷内一也『安全。でも、安心できない… −信頼性をめぐる心理学』☆☆☆

一番気に入ったことば「感情ヒューリスティック



現代の人びとは社会に氾濫する膨大な情報を素早く処理しなければならない。


しかし実際は、自分にとっての必要性、関心などによってその情報を処理しようとする動機づけは異なる。


そして多くの情報は理性的な判断がなされることなく、感情的で単純な判断に委ねられることになる。


この本では、安全より安心を求める心理、そして安心の根拠となる信頼について、リスク社会心理学の分野で提唱されている、さまざまなモデルを用いて説明しています。


本来合理的であるはずの感情的判断能力は、現代の膨大な情報化社会の中では機能不全となってしまったようです。


かといってあらゆる情報を理性的に判断するのは不可能です。


今後は、良し悪しは別として、リスク回避志向と監視体制がますます強化されていくことでしょう。



安全。でも、安心できない…―信頼をめぐる心理学 (ちくま新書)

安全。でも、安心できない…―信頼をめぐる心理学 (ちくま新書)