[100冊目]ルネ・デカルト 山田弘明『省察』☆☆☆☆☆

一番気に入ったことば「何か真なるものを認識することが私の能力のうちにはないとしても、しかし、少なくとも偽なるものに同意しないことは私にできるのであり、この欺き手が、いかに力があろうと狡猾があろうと、私に何も押しつけることができないよう、決然とした精神でもって用心するであろう」


すごいんです省察


読んでみてその思考の力強さと思考の体力に圧倒されてしまった。


文章がかっこいいと思った。声に出して読みたい日本語。


原文で読んでみたいっ…なーんてふと思ったがフランス語をまったく知らないので断念。


デカルトの要点は教科書にも載ってるし、解説本も多数ある。現代では誤りとされる論もあるので内容のみを知りたいという人にはお勧めできない。


しかしやはり見どころは、実際自分が省察するためのお手本としてデカルトの論証の流れを追うことだろう。


自分が正しい、自分の論が正しいと言うためには、苦しいほど自分に懐疑的でなければいけない。


省察 (ちくま学芸文庫)

省察 (ちくま学芸文庫)