ウィトゲンシュタインがまさにそのように論考の序文に記述してますが、哲学の諸問題は、そこにある思想、ないしそれに類似した思想を既に自分で考えたことのある人にだけ感情の高揚とともに理解されるものです。
常々独我論は実在論の問題ではなく言語論の問題だと考えていました。
この本は「現象主義的独我論」と「存在論的独我論」の二分化した視点によって僕の形になりきれていなかった言葉を具現化してくれました。
ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む (ちくま学芸文庫)
- 作者: 野矢茂樹
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/04/01
- メディア: 文庫
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