一番気に入ったことば「心身の区別の他に、デカルトには心身合一というもう一つの立場があった。」
『哲学原理』は第四部まであるらしいのですが、その中の第一部の内容に加えて、注釈とデカルトの他の著作からの参照が載っている親切すぎる本。
デカルトといえば教科書的には心身二元論を提唱し、精神と身体とを完全に区別し、その考えは現代科学の基礎観念を築くに至った。とされています。
僕自身もデカルトは精神と身体とを実在としての性質が異なるものとして区別していた。としか認識していなかったのですが、意外なところに気付かされた感がありました。いや、見逃していたと言うべきかな。