一番気に入ったことば「やめさせたいと思うよりも何をやらせるか考えてみましょう」
この本は行動分析の理論をもとに、専門用語を使わず子育て(子どもとの関わり方)について書かれた本です。
上記気に入ったことば、専門的に言うと、不適応行動の消去あるいは弱化の為に罰を使うのではなく、それにかわる適応行動獲得の為の行動強化をしていきましょう。ということになります。それをまとめた技法としては、分化強化を行いましょう、と言うことになります。
ここに書いてある子どもとの関わり方や、困った場面への対応方法は、私も保護者の方や事業所職員へのアドバイスの際に用いています。
奥田先生も現場では相手のアセスメントをして対応してらっしゃると思いますが、書籍の限界ゆえか、やや厳しい言い方があったり、「こんなのいきなりできないよ」という介入があったりもします。
当然、私の場合も、こちら側が成功する介入方法を伝えたとしてもそれを拒否する保護者や職員もいます。
これまでの自分のやり方を変えたり、新しいやり方を試したりすることにはエネルギーが必要ですが、子どもの困った行動を変えたり、新しい行動を身につけてもらう為にもエネルギーが必要です、と私は話したりもします。
私は、行動分析のチカラを信じています。できる限りその人がやりやすい介入技法を伝えたり、その人が受け入れやすくなる言葉遣いができるように日々研鑽していきたいと思っています。