一番気に入ったことば「心理士が直接クライエントに心理査定のフィードバックを行うことは、専門職として当然の業務と思われる」
上記のことばはp.36より引用
他
p.11フィードバックにおいて大切なことは、伝えるだけで終わらせず、話し合うことである。
p.36種々の検査結果も主治医のものではなく患者のものある…(以下略)
p.120私自身は、原則として、検査結果は家族介護者の方にフィードバックすることにしている。
p.147心理検査結果を本人にフィードバックするということもなおざりにされてはいけない。年少の子どもの場合は別だが、保護者だけのフィードバックになると、児童相談所は大人の味方であり、勝手に大人がことを進めてしまうと感じて反発する子どももでてくる。
…などなどこの本には心理検査後のフィードバックの重要性について多々記載されています。
この本は医療心理分野や福祉心理臨床、司法心理臨床や産業心理臨床の現場で働く先生方の事例が載っていますが、どの先生も検査を行うだけでなく、フィードバックを行い、同時に介入に役立てていく流れがあります。
私自身も職場で心理検査を行っているので、反省点も含めて検査の実施と介入について色々考えさせられました。
また、私の現場では他所での検査結果を共有させていただくことも多いのですが、フィードバックを行わない(診断や受給者証を出すためだけに行っている?)心理士や、数値のみの呈示で説明が全く無いなどフィードバックの重要性を理解していない?若しくは検査結果をクライエント(保護者や本人)のものと考えていない?心理士がいるようです。
私個人の見解ですが、フィードバックを行わない心理検査や、介入に寄与しない心理検査って、検査のもつ能力を十分に発揮できていないと同時に、クライエントに対して失礼に当たるのではないかと思うのです。