本日読了[344冊目]岩宮恵子『フツーの子の思春期』☆☆☆☆☆

一番気に入ったことば「今まで自分が大事にしていた内面の葛藤を丁寧に扱い、イメージを展開させていくような新療法の手法だけでは太刀打ちできないことが増えているのを痛感するのだ。」



「フツー」「別に」「微妙」「やばい」など、現代の若者がよく使う言葉には、一体どんな意味が隠されているのか。


著者は「ふつう」ではなく「フツー」という言葉は、感情がこもらず乾いたニュアンスで、不用意な話をしないようにするための防護壁だと述べています。


言葉に対する洞察力が素晴らしく、当たり前の日常の中によくいそうな子どもたちがすごく豊かな物語を持っていることに気付かされました。


スクールカースト(女子グループ)、趣味で繋がった友人関係、思春期の心の揺らぎ、思春期男子の筋トレなど、面白いテーマが盛りだくさんでした。


また、ジャニーズや冬ソナ、ヒカルの碁や同人のドラえもん最終話などから若者を解釈するというアプローチも面白かったです。


時代と共に変化していく若者文化には、まさに現代のリアルな若者たちを理解するためのヒントが沢山あります。


あれもこれもは難しいですが、アイドルや漫画、ゲームなど、少年少女が興味を持つものを積極的に取り入れていくことは、思春期の子どもたちの心理援助に必ず役立つと思います。


よし、勉強をやめて3DSを買いに行こうかな(^^)♪



フツーの子の思春期―心理療法の現場から

フツーの子の思春期―心理療法の現場から