たいやきさんは本を読む

臨床心理士・公認心理師の読書ブログ

昨日読了[425冊目]笠原麻里(監修)『思春期の「うつ」がよくわかる本』☆☆☆

一番気にいったことば「うつ」は心のガソリン切れ」


実は僕自身昨年の12月〜今年2月位まで、うつ症状に悩まされていました。


原因は修士論文のストレスを主に、対人(恋愛?)関係やら、SVの先生とのうまくいかなさやら様々だったと思います。


うつ症状はなかなかやっかいなもので、自分の意思とは関係なく悲しい気分やネガティブな気分が湧きおこってきたり、


どうしてもやる気が起きないで毎日が過ぎて行ったりして焦るのです。


薬やカウンセリングは有効だと思いますが、僕は金銭的な余裕が無いことと、自分自身の認知行動療法の知識を試してみたくて


自力で改善する方法をとりました。


いくつかの行動療法により、今は優しい本を読んだり、少し外に出て活動したりしています。


以前より良くなっていると実感しています。



ところで、この本は、思春期の「うつ」が疑われる親のために書かれている本です。


成人のうつ症状については一般の人にも周知されてきたと思いますが、


まだまだ子どものうつについては理解が進んでいないのが現状ではないでしょうか


自分の子どもが以前と比べて「朝起きられない」「夜寝つけなくなった」「ぼんやりしている」「泣くことが多くなった」「イライラや暴力が多くなった」「食欲が無くなった」「笑顔が消えた」「原因不明の腹痛や頭痛を訴えることが多くなった」「身だしなみを気にしなくなった」などが子どものうつのサインと言われています。


心のエネルギーが減っているときは、勉強や運動などの活動ができないだけでなく、身体症状がでたり日常生活に支障がでます。


また、うつ状態では、エネルギーがあっても、燃費が悪くすぐにエネルギー切れになりがちです。


まずは休息と周囲の理解、そして必要に応じて医療や心理カウンセリングが必要です。


思春期の「うつ」がよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)

思春期の「うつ」がよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)