一番気に入ったことば「「変だ」という感じがだいじ」
著者は受験英語の神様と言われる偉大なお方らしい。
自分の英語学習のため、ならびに生徒さんに英語を教えるために何か役に立つのではないかと思い読んでみました。
章構成は、単語、文法、読解力、英作、志望大学への対処という流れですが、実際の内容は、ネイティブに即した学習法や速読法など、さまざまな学習法への批判と、自著の宣伝でした。
好みもありますが、方法説明では、このようなものはダメだからこうすべき(批判教示型)の説明より、こうすればこうなる(原因結果型)といった説明の方が納得しやすいと思います。
この本は先生(著者?)とその生徒二人の合計三人による対話形式で話が進みますが、先生の生徒を見下したような発言が多々あり(たぶんジョークのつもりなんだと思いますが…)読んでいて不快な気分になりました。各対話文のはじめにイラストが載っていて、今誰の話なのかわかり易い作りになっているのは好感が持てました。
この本も含めて、英語学習法は様々なものが提案されています。それぞれ良し悪しもあると思いますが、沢山の方法論の中から自分に合うものを知ることが大切だし、通り一辺倒の教え方よりも、それぞれの生徒さんに合った学習法を提案していけるのがベストではないでしょうか。
- 作者: 伊藤和夫
- 出版社/メーカー: 駿台文庫
- 発売日: 1995/12/01
- メディア: 単行本
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