一番気に言ったことば「”誰も必要とされていない人はいない”とわかったら、祭りが行なわれる」
短編連作の寓話形式のライトノベルです。
気軽に読めて、大人なら少し考えると、「あの話か、あの問題のことか」とすぐにわかる
倫理的問題を含んでいたりいなかったり。
気に入ったことばは「認めている国」から。
話を要約すると、この国では、自分にとって必要な人に投票して、誰からも選ばれなかった人を国が殺すことに決めたが、
これまで誰からも名前を書かれなかった人はいないという。
しかし実際は、国の医師が秘密裏に誰からも選ばれなかった人を殺している。
世界では子ども(や親)を捨てる、あるいは売る(人身売買)は多くの国で行なわれているし
日本でも、法に触れる触れないに関わらず、自分の子どもや親を捨てることができるし、行なわれています。
命は尊いもので、必要無い人なんていないと理想を語ることは大切だと思う。
それを大声で強要する人は嫌いだけど。
キノの旅 (4) The Beautiful World (電撃文庫)
- 作者: 時雨沢恵一,黒星紅白
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2001/07/10
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