[456冊目]時雨沢恵一『キノの旅Ⅳ』☆☆☆

一番気に言ったことば「”誰も必要とされていない人はいない”とわかったら、祭りが行なわれる」


短編連作の寓話形式のライトノベルです。


気軽に読めて、大人なら少し考えると、「あの話か、あの問題のことか」とすぐにわかる
倫理的問題を含んでいたりいなかったり。


気に入ったことばは「認めている国」から。


話を要約すると、この国では、自分にとって必要な人に投票して、誰からも選ばれなかった人を国が殺すことに決めたが、
これまで誰からも名前を書かれなかった人はいないという。
しかし実際は、国の医師が秘密裏に誰からも選ばれなかった人を殺している。


世界では子ども(や親)を捨てる、あるいは売る(人身売買)は多くの国で行なわれているし
日本でも、法に触れる触れないに関わらず、自分の子どもや親を捨てることができるし、行なわれています。


命は尊いもので、必要無い人なんていないと理想を語ることは大切だと思う。


それを大声で強要する人は嫌いだけど。