[457冊目]中野信子『サイコパス』☆☆☆☆☆

一番気に言ったことばサイコパス


新書として書籍や研究論文からの引用がわかりやすく述べられており、
新書として非常に優等生的なつくりの本で、新書とはこういうものといえるような構成、内容になっています。


サイコパスは、非人格的で犯罪者予備軍というイメージが強いかもしれません。


しかし、共感性が低い、合理的に物事を考える、恐怖や不安を感じにくい、といったサイコパスの性格・思考の特徴は
時に社会的・職業的に有用であることがあります。


また、非常に雄弁で、魅力的な人の場合もあります。


サイコパスには、社交的で機知に富む、生意気で傲慢、感情を逆撫でする、冷淡で威嚇的など、
いくつかのタイプがあるみたいです。


サイコパス自体、障害ではありません。性格特性の一つです。


一方で、障害(disorder)とみなされる場合は、反社会性パーソナリティや自己愛性パーソナリティ障害
などの診断がつくことになると思います。


心拍数が低い、あるいは上がりにくい、扁桃体の活動が低い、眼窩前頭前皮質と側頭葉前部の機能低下など
(目には見えませんが)脳機能の特徴についての研究報告や理論について学ぶことができました。


サイコパス (文春新書)

サイコパス (文春新書)