[数日前読了]443冊目斉藤環『「ひきこもり」救出マニュアル実践編』☆☆☆☆

一番気に言ったことば「記憶の供養」



記憶の供養とは、社会的ひきこもり状態にある方が、例えば親に対して責任があるように言う言葉を語る際に使うことばを指します。
また、これに対し親は、例えそのことばが真実ではないとしても、そのことばを受け取った際には、そのことばから感じられる気持ちに寄り添い、その苦しさに寄り添うことが求められます。


これは臨床心理士(セラピスト)が基礎的な技術として持つ傾聴技法のひとつでもあります。


確かに悩みを抱えるひきこもり状態の方に対し有効な対処法とは思うのですが、結構難しいのではないかと思いました。


私は、ひきこもり状態の方の親御さんの多くが、その当事者本人を悪者とし、個人の特性や考え方に問題の原因があると考える傾向にあると思っています。


「ひきこもり」は個人の問題ではなく、「家族」の問題として、家族全員で問題解決のための変化に取り組むことが必要です。


ちなみにこの本は、「理論編」と「実践編」の二冊からなる本ですが、どちらも当事者からの相談質問形式でそれに対する返答という形をとっています。


この形式の本は、自分と同じ疑問や悩みを持っている読者に共感してもらえるように作られており、興味を引かれるように作られています。


支援者からの視点としては、全体からエッセンスを抽出しなければならないので、支援者としての対処法や心構えを理解するのは難しいかもと思いました(自分は捉えたつもりですが)。