一番気に入ったことば「悪く思うなよ。ボク達は人間なんだ。」
テスト勉強の合間にちょいと息抜き( ^^) _旦~~
短編連作で、キノがエルメス(注・二輪車。空を飛ばないものだけを指す)と一緒に、異なる規則が支配する国での出来事や、旅の途中で出会う人々とのやり取りが描かれます。
上記のことばは「人を喰った話」から。
当たり前のことですが、正しいか間違いかとは別次元で、生きるためには命を摂取し、様々な脅威から身を守らなければならんのです。でもそこに罪深さや憐れみを感じてしまう人間って面白い。
「自由報道の国」「帰郷」「本の国」がなかなか面白かったです。特に「帰郷」はなんともやるせない気持ちになりました。何が正しい選択なのかは後になってみなければわからないけれど、後になっても結局わからなかったりもするんだ。
満足できなくても、納得できるように肯定することが最良な場合もあると思います。
僕たちは人間だから、悩みながら答えを探すんだ。
キノの旅〈2〉the Beautiful World (電撃文庫)
- 作者: 時雨沢恵一,黒星紅白
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2000/10/01
- メディア: 文庫
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