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臨床心理士・公認心理師の読書ブログ

今日の心理学用語1「行動主義」

行動主義 (behaviorism)


「現代心理学における基本的方法論の一つで、科学は客観的に誰もが観察可能なものを研究対象としなければならないとする立場であり、刺激と反応の関係における法則性を解明しようとするもの。1912年当時主流だった自分自身の意識経験の課程を内省し、観察することで心理学のデータをとろうとする内観法に対抗し、ワトソンが提唱した(論文は1913年)。
 ワトソンの恐怖を条件付けしたというアルバート坊やの実験は特に有名。また健康な子ども1ダースと適切な育児環境があればどんな子供でも医者や弁護士、あるいは乞食や泥棒にもすることができるといったことを述べたのも有名。



その後ハルやスキナー、トールマン、ガスリー、といった独自の行動主義の方法論を確立した新行動主義と呼ばれる人々が現れた。

行動主義は現在の実験心理学の基礎を築いたといってよい。しかし現在の心理学では刺激が反応のみを研究対象とするのではなく、生理学や脳神経科学を含めた内的な身体変化の考察を通して感情といった心の働きも考慮している。」




心理学が哲学的なものから科学的になる大きな転機になったという感じですかね。


昨日の飲みの席で出なかった知識が気になって調べてみました( ..)φメモメモ


基本的にこの用語解説は有斐閣の『心理学事典』に準拠してますが、講義や他の本の知識もあったりします。もし間違っていたらソースを提示して指摘してもらえたらありがたいです☆適宜修正していきたいと思います。