9月6日読了[237冊目]フロイド・E・ブルーム/久保田 競・中村 克樹訳『脳の探険(下)』☆☆☆

一番気に入ったことば「サブスタンスP(あるいはP物質)」



サブスタンスPは、痛みに関する情報を伝える特殊な神経伝達物質と考えられています。


心の哲学よく痛みが他者や人間以外の動物にもあるかという問題が提起されますが、脳神経科学としてはこの物質の存在と末梢の痛み受容器から続く神経線維が脳に達していて活動電位が認められれば、客観的な痛みの存在が認められるのではと思います。


ちなみに下巻の方は、心理学専攻なら教科書で何度も見たような、基本的な心理学実験の話が多数出てきます。


神経科学は実験心理学と共に歩んできたと言えるでしょう。


前者は物質的証拠として、後者は実質的証拠として、心の理解を深めていくことができます。



新・脳の探検(下)―脳から「心」と「行動」を見る (ブルーバックス)

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