[75冊目]河合隼雄『昔話の深層 ユング心理学とグリム童話』☆☆☆☆☆

一番気に入ったことば「アニマ/アニムス」


アニマは男性の無意識内に存在する女性像で、そのイメージが現実の女性あるいは女性の絵などに
心魅かれる原因となるらしい。また創造的な活動をするための動因となることも。しかしそれは未知の世界への誘いであり、
破壊への道に身を投じることになる場合もある。アニマは単なる理想ではなく自分自身の一部である。


アニムスはその逆で、女性の中にある男性像です。


ユング心理学は、心理学と銘打っているものの現在の心理学でその研究成果に目を向けられることはほとんどない。


しかしユングの確立した理論や用語は今だ輝きを放っているように思える。


物語のような面白さがあると思う。


昔話は作り話なんだけど、そこに現実のエッセンスを抽出したような人や社会の有様をみごとに表す力がある。


ユング心理学は哲学的、文学的なものだと捉えるのが正解であろう。


グリム童話ユング心理学で読み解いた本。


昔話の深層 ユング心理学とグリム童話 (講談社+α文庫)

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