たいやきさんは本を読む

臨床心理士・公認心理師の読書ブログ

本日読了[183冊目]ジェームズ・L・マッガウ/大石高生・久保田競(監訳)『記憶と情動の脳科学 忘れられにくい記憶の作られ方』☆☆☆

一番気に入ったことばメモラビリア


メモラビリアは記憶する価値がある事柄という意味です。


記憶は本人が意識的、無意識的に必要だと感じることで強くなるようです。


しかし脳は機械のように正確ではないので、記憶違いや、未経験の事柄をあたかも経験したかのように解釈したりもします。


記憶とともに時間の概念が規定される。しかしその記憶はどこまでが現実なのか。


ところで個人的な話ですが、そろそろ三年次での実験に向けて自分のやりたいことをはっきりさせなければならない時期になりました。認知心理学に関係して幅広くやりたいけど、どんな実験を参考にしようか今迷ってます。


未来の個人像についても記憶は関係します。現在考えたことが未来の自分を規定する材料になっているのは間違いないです。



記憶と情動の脳科学―「忘れにくい記憶」の作られ方 (ブルーバックス)

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