たいやきさんは本を読む

臨床心理士・公認心理師の読書ブログ

昨日読了[280冊目]津川律子・安齋順子『インタビュー臨床心理士1』☆☆☆

一番気に入ったことば「相手が良くなることが大事。」



長年現場で働いてきた臨床心理士とはどのような人かという疑問から、この本を手に取ってみました。


臨床心理士制度発足が1988年、臨床心理士指定大学院が始まったのが1997年ですが、それ以前に心理臨床に関わって働いていた人々の経歴が様々であったことがわかります。


この本でインタビューに応じているのは、かなりベテランの方々なので、これから臨床心理士として働く人のケーススタディにはならないと思います。


インタビューからは、臨床心理学史の一端が垣間見られます。やはりフロイト精神分析、ロジャーズのクライエント中心療法、河合隼雄ユング心理学などが大きな位置を占めていたように思います。


先日講演を聴かせていただいた橘玲子先生のお話も載っていました。


出会ったことのある人のお話からは、リアリティーが感じられました。



インタビュー臨床心理士〈1〉

インタビュー臨床心理士〈1〉