一番気に入ったことば「「注意人物」「要注意人物」は「自分には関係ない」と思っています。」
社にてパワハラ・いじめを行う管理職がいるので、その対策として学びました。
パワハラ・いじめを行う加害者は無自覚などころか、自分では良かれと思ってやっていることが多いです。これは中野信子『シャーデンフロイデ』(524冊目)や片田珠美『他人を攻撃せずにはいられない人』(現在読書中)にてその心理が説明されます。
2019年「改正労働施策総合推進法」いわゆるパワハラ防止法が成立し、中小企業では2022年4月から「社内でパワハラに関する規定をつくる」「パワハラに関する相談窓口をつくる」「社内研修を行う」義務が生じます。大企業では2020年6月に既に義務化されています。
この本では、パワハラの他にセクハラ、マタハラ、パタハラ(マタハラの男性版)を扱っています。一部漫画を交えハラスメントが非常にわかりやすく説明しています。
また、社内ハラスメントの実態をしるためのアンケートや、実際に研修を行う際に必要となるハラスメントチェックリスト、パワハラ防止規定の例文、相談窓口のフローや相談担当者のヒアリングマニュアル、ハラスメントが起こったらどうしたらいいか等、必要な予防法、対応法が丁寧にしっかり記載されているところに好感が持てました。
社内ハラスメントの予防・対策をしたい人にもってこいの一冊です。