一番気にいったことば「久方の光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ」
紀友則作。この歌は僕が高校の教科書で出会って気に入って、今でもそのことばを辿り感動するくらい大好きな歌です。
この本は百人一首を通して和歌の勉強をしようと思い、大学受験をするときに買った本です。
歌の現代語訳の他に、語句の意味や歌の鑑賞の仕方、作者の情報、二コマ漫画と、解りやすい作りに好感が持てました。
全ての歌を理解し、記憶しているわけではありませんが、自然を歌うものもいいですが、やはり恋の歌は格別なものが多かったように思います。
いつの時代も人は恋をするものですが、それを技巧をこらした短く美しいことばに録したところに和歌の価値はあり、またその言葉を諳んじるとともに自らの経験から起こる想いに馳せるところに、時代を超えた人間の美しさを感じます。
「久方の〜」の歌は、(失恋をした僕にとっては)深読みすれば、未練も無く女心が移り変わってしまうことを詠んでいるようにも感じるのです。
でもそれを悲しいと捉えるか、少し遠くから美しいと捉えるかは、きっと見方次第なのですね。
- 作者: 中村菊一郎
- 出版社/メーカー: 日東書院本社
- 発売日: 1997/08/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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仕事の愚痴part10
ここ数日Kさんと勤務が一緒にならない&僕が休みだったこともあり平和に過ごす。
ただ、宿直勤務(僕の職場は宿直明けもそのまま普通に勤務するし、時間外にも子どもたちへの対応で休めない)や超過勤務で肉体疲労が重なり、疲弊していところに子どもたちの悪戯や嫌がらせ勝手な行動でイライラを声や表情に出したり、大声をあげてしまったりしてしまいました。
猛省し、今後の改善を自分に誓う(-_-;)
本当に肉体的、精神的にキツイ仕事だと思う。このような状況で子どもたちの心のケアが出来るような余裕を作るのは非常に困難です。
臨床心理士として一応感情のコントロールをする訓練をし、人に「あなたは優しすぎる」と言われる僕でも余裕が無くなるのだから、普通の人であれば尚更精神的にはキツイ職場だと思うのです。
kさんだけじゃなく、他の先輩職員もいつも子どもたちに対してイライラ、怒りの態度を見せています。
これじゃあ児童福祉施設の子どもたちが健全な心の育成が難しいのは当然だと思ってしまいます。