本日読了[184冊目]中井正一『美学入門』☆☆☆☆

一番気に入ったことば「秩序のもつ美しさに打たれる」


芸術とは対象を通して得られる情動を秩序ある技術を用いて表現する方法である。


この本は180頁ほどの薄い本ですが、多くの引用によって文章にはない文脈を読まなきゃいけないので、全体を理解するためには数千頁単位で引用されている哲学者や芸術に関する歴史的背景を知っていなくちゃならないと思いました。


したがってこの本は入門と書いてあるものの、美しいとは何かについての一般教養を教えてはくれません。美学が哲学の一分野であり、学ぶためには哲学に関する諸概念を知る必要があると教えてくれます。




人には審美的なものを好む人と現実的なものを好む人がいます。


芸術は極端な見方をすれば生活から遊離した自由という特権をもち、技術とは人間が生活するうえでの目的から生まれると言えるでしょう。


僕は非現実的な想像をしたり、思索にふけたり、遊んだり。地に足のついていないふわふわした状態に心地よさを感じます。


おそらく現実的なものの見方をする人は地に足のついていない状態は不安で居心地が悪い心境になるのでしょう。


夢ばかりみてないで現実的な指針を立てないと、と思う今日この頃です。



美学入門 (中公文庫)

美学入門 (中公文庫)