哲学ものろーぐ

今日は第11回哲学・思想セミナーに行ってきました。


本日の題目は「ブロッホアメリカ、多元的宇宙」ということで、本学の独文の先生である吉田先生の御専門とされるドイツ人哲学者エルンスト・ブロッホの思想の展開と、当時の思想家との関連について。


ブロッホは、プラグマティズム創始者の一人でもあるウィリアム・ジェームズの思想に多大なる影響を受けていて、ジェームズのアメリカ的なイズムを評価している、ヨーロッパの哲学者としては特異な存在であったようです。


20世紀初めの歴史と関連させ、第一次世界大戦という事実から生まれてきた思想としての、アメリカ的リベラリズム、あるいはオプティミズムアメリカとヨーロッパをポジティブ、あるいはネガティブな関係と捉えた思想家、アドルノウェーバーらの世界観。アメリカに見られる「人種のるつぼ」から生まれ、グローバル化という輸出をもって世界に影響を与えた文化多元主義。ジェームズの「多元的宇宙」を受け入れ、解釈するブロッホの神秘的、楽観的な視点。などなど幅広い論点を1時間の間に詰め込んだ内容の濃い講演でした。


いつも通り質疑応答の時間が設けられましたが、はじめに大学教授同士の(学部生からみれば)知の神々の闘いを見せられ、圧倒され、言葉もありません。という状態でした。


栗原先生の挑発的、戦闘的な質問に吉田先生も苦しそうでした。…がそれでも決して逃げの言葉を発さず、知識の応酬を見せる吉田先生は圧巻でした。日頃親しみやすい感じで学生と会話しているのが嘘のように、知識という武器を用いて応戦しているように思えました。


僕自身は、このセミナーに参加してブロッホについて少しでも知識が得られたらなぁ、位にしか思ってませんでしたが、本当に実力者同士の戦いはみていて楽しいし、ためになります。


もちろんこの講演によってブロッホの概要を知ることができたので大変満足です。


僕はあと何年勉強したあんな風に戦えるようになるのだろう?