本日読了[278冊目]藤田恒夫『腸は考える』☆☆☆

一番気に入ったことば「酒は胃を強健にする」



最近大学で頭の固い先生に心を折られる出来事があったので、権威があっても頭の柔らかさ、人当たりの柔らかさを持ち続けられる人の素晴らしさをあらためて感じました。


生理学については基本的なことしか知らないので、この本は結構難しかったのですが、専門的な内容のほかにローカルな話や個人的な話が沢山載っていて、まるでエッセイのような本になっていました。


お酒が好きで、人が好きで、学問研究を「遊び」や「道楽」であるほうがよいという理想を語る著者の人柄に好感が持てました。




ところで、知覚心理学をやっていると、人間が外界の多くの情報を処理する過程のほとんどが、無意識的であることに気付かされます。


生活している中で、考えているのは脳だけではなく、様々な身体の器官が特異な働きをしていて、またそれが感情や思考といった心といった高次の情報処理に影響を与えていたりします。


心理学というと、最近は脳の方にに注目しがちですが、幅広く人間を考察したいものです。



腸は考える (岩波新書)

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