映画好きの友人が面白かったと言っていたので視てみました。
映画上映当時結構周囲での評判が良く、その友人も感化されてそのようなことを言っていたのかな位にしか思ってませんでした。
最近、湊かなえ作品が本屋で紹介されていたのをきっかけに上記のことを思い出し、取り敢えず映画を視てみようと思いました。
小説の映画作品は、ネタばかり先行しているものが多いので、全く期待していなかったのですが、実際かなり面白かったです♪
久しぶりに途中で飽きることなく魅せられた映画でした。
小説はまだ未読なのですが、小説にはよくある登場人物の独白の綴り形式で話が進みます。
それらが乖離することなく、主人公(?)森口の物語を紡ぎます。
この作品では、現代の学生と教師との距離、学生同士の人間関係、いじめ、正義と悪、少年法、命の尊さと儚さ、感情と理性、親子の関係、児童期〜青年期の精神的病理、などさまざまなテーマが語られます。
また、映像による心理描写が絶妙で好感が持てました。
少しだけわかりにくく、視ている者の想像力を掻き立てるような感じ。
もしかしたら僕の理解力が低いだけかもしれませんが(^_^;)
実は、時計の針が前後する描写とか、(自分なりの解釈はあるものの)よくわかりませんでした。
ミステリー小説を映画にすると、惨殺場面や狂気ばかりが取り上げられ辟易することが多いのですが、この作品の場合殺戮場面でも話の先を読ませる作りになっていたので、話の流れが途切れることなく視ることができたように思います。
終わり方も素晴らしかった。
最後の、松たか子(森口)の涙からの笑顔と「なんてね」のセリフ、絶妙でした。
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