昨日読了[387冊目]鈴木伸一・神村栄一『レベルアップしたい実践家のための 事例で学ぶ 認知行動療法テクニックガイド』☆☆☆☆☆

一番気に入ったことば「セラピーがうまく進展しないのは誰のせい?」



このことばはP127の「コラム6」から。


「抵抗」「疾病利得」「陰性転移」といった用語はセラピストの言い訳に使われる場合があります。


もちろんそれらの用語がクライエントの状態を分析し、治療効果を高めたり、停滞したセラピーの改善を促すならいいのですが…


また、自分の経験不足や能力や技術の無さを言い訳にする人もいます。


実際に相談室に来るクライエントは、本気で悩んでいて、なんとかしたいのに何ともできない苦しさを抱えているのに、
一部の未熟なセラピストには、クライエントを練習道具としか考えていないような人もいます。


もちろんそんなことばを投げかけても、「そんなつもりはない」と更なる言い訳を考えてしまうでしょう。


自分を犠牲にし過ぎることはないと思いますが、セラピストなら、自分がやりたいことをやるというよりは、
クライエントが何を求めているのかを大切にすべきだと思います。


クライエントはセラピストに何を求めているか、どんなセラピストに悩みを受け止めてほしいかを考え
理想とするセラピスト像に近づくための努力を怠らないことが大切だと考えています。


このような精神論的なものも実際ダメなセラピストに伝えるためでなく、
反感を買うだけのただの愚痴でしかないけれども…




この本の「コラム6」では「抵抗」や「陰性転移」などの用語を用いる人、あるいは自分の未熟さをセラピーの停滞の理由とする人に対し、


「セラピーが停滞しているのは「刺激と反応の連鎖の見誤りや不理解があるからだ」と冷静に受け止め、少し立ち止まって丁寧な情報収集を再度行うようにするというのが重要です」


としています。



僕自身まだまだ未熟だし、熟考が足りず自分の言いたいことをすぐにことばにしてしまいがちです。
(このブログの内容がまさにそう)


相談に来るクライエントに全力で向き合い、セラピーを成功に導けるように、
毎日の研鑽を怠らないようにしたいと思います。