たいやきさんは本を読む

臨床心理士・公認心理師の読書ブログ

535冊目、中村文子、ボブ・パイク『研修デザインハンドブック』☆☆☆☆

一番気に入ったことば「「わかる」と「できる」は違います。同様に、「できる」と「実践する」も違います。」

 

この本は先にあげた『講師・インストラクターハンドブック』に引き続き、研修デザインを学ぶ為に読みました。

 

 

前作となる『講師・インストラクターハンドブック』の内容を踏襲(同様の内容がかなり含まれます)しながら、研修の準備段階としてインストラクショナルデザインを行うことに特化した構成になっています。

 

 

この本の通りにニーズ分析や参加者分析を行い、研修のデザインを行っていくのは、正直「骨の折れる」作業であり、現実的には研修の時間や重要度によって、必要な準備、デザインを取捨選択して取り入れるべきだと思います。

 

 

ただし、やはり準備に全く時間をかけない、あるいはニーズや参加者分析を無視した研修は、ただのイベントになってしまい、効果的ではないと思います。

 

 

私も含め、我が社の他の専門職がこれまで行ってきた研修という名のイベントは、果たしてどれだけ意味があったのだろうか…と今は思います。

 

 

後輩の心理士にも事業所内研修など積極的に行うよう伝えていますが、前出の『講師・インストラクターハンドブック』やこの『研修デザインハンドブック』に学び、効果的な研修を行ってもらうことを期待しています。