たいやきさんは本を読む

臨床心理士・公認心理師の読書ブログ

上林靖子(監)『こうすればうまくいく 発達障害のペアレントトレーニング実践マニュアル』☆☆☆☆☆

一番気に入ったことば「CCQ」

 

この本は、江戸川区小岩にある「まめの木クリニック」さんのペアレントレーニング(リーダー養成基礎研修)を受けた際のテキストとして用いられたものです。

 

私も4月にこのペアレントレーニングの実施者として、2日間の研修を受けてきました。

 

研修を受けた感想として、機会を設けて早急に実施、実践し、子育ての悩み多き親御さんに技術と知識を提供していきたいと思っています。近々千葉県船橋市周辺でこの研修を元にした臨床心理士主催のペアレントレーニングを開催する予定でいます。

 

CCQとは、calm,close,quiet(穏やかに、近づいて、静かに)の略です。

子どもに指示を出したり、注意したりするときに、子どもの態度にカッとなったりしないように、親(や子どもの支援者)が意識するために「CCQ…」と自分に言い聞かせ落ち着くための技法でもあります。

 

この本はあくまでペアレントレーニングを教える側が学ぶためのものです。なので保護者の方がこの本を読んで養育の中で実践するのは難しいかもしれません(読み替えが必要なため)

 

アレントレーニングの実践者はもちろん、保護者支援を生業とする方々にとっては非常に有益な本だと思います。

 

こうすればうまくいく発達障害のペアレント・トレーニング実践マニュアル

こうすればうまくいく発達障害のペアレント・トレーニング実践マニュアル