一番気に入ったことば「子どもの特性と育つ環境が影響しあう」
この本は、私が関わる子どもに反抗挑発症が疑われる(診断はついてない)方がいて、その方の理解を進めるために読んでみました。
やや私の希望する(反抗挑発症の)内容とは違ったのですが、「行為障害と非行」を問題とする子どもへの支援や親御さんへの支援については
今後ありそうですし、そのための準備ができたように思います。
この本の特に気に入った個所として、4章の「適切な支援の進め方」です。
臨床心理学的な視点や応用行動分析の視点が必要なだけ、さりげなく取り込まれていると思ったからです。
行為障害や非行は、ある程度年齢の進んだ、判断力がある子どもの問題として扱われることが多いため
その理由を本人(あるいは家族)の問題として、矯正や指導のみで改善しようと考えがちですが、
問題を起こす子ども→何かに困っている、何かに悩んでいる子ども、と読み替えることで改善できる方が多いと思うのですがどうでしょうか?
社会的に)悪い子になりやすい子はいるけど、悪い子にしているのは周囲の人の影響もある。
逆に悪い子になりやすくても、悪い子にならないようにしてあげることも周囲の人はできる。
特に10代は、他者との関係の中で性格や行動が左右されやすい。
私は、子どもたちの健康で幸せな生活のために、大人ができることを考えていきたいと思っています。
行為障害と非行のことがわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)
- 作者: 小栗正幸
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/07/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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