一番気に入ったことば「フリーオペラント法」
著者も本文で言及している通り、この本は応用行動分析や臨床心理学を学ぼうとする学生向けの本です。
この本は著者のこれまでの研究や実体験以上に、行政、医療、福祉の分野・施設についての批判が強く主張されているものです。
この本から伺える著者の実績は確かなものだと思いますが、書籍としては批判や不満が主軸になっており、読んでいて不快感を覚えました。
ただ、フリーオペラント法の手法に関しては応用行動分析を学ぶ私自身興味深い示唆が得られたと実感しており、ここで語られている事柄について
実際の現場で試してみたいと思いました。
実際、以前読んだ『発達障害児の言語獲得―応用行動分析的支援(フリーオペラント法)』から現場で実践していますが効果を実感しています。(研究ベースには持っていけてないのが悔やまれます)
また、第4章「不適応行動への対応」についても、叙述されていることは経験(知恵)だけではなく、応用行動分析の知見によるものであるために、初学者にとっても有用なものであると感じました。
このような(良い意味で)クセの強い先生の存在を感じ、実際会ってみたいと思いました。
- 作者: 佐久間徹
- 出版社/メーカー: 二瓶社
- 発売日: 2013/07/01
- メディア: 単行本
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発達障害児の言語獲得―応用行動分析的支援(フリーオペラント法)
- 作者: 石原幸子,佐久間徹
- 出版社/メーカー: 二瓶社
- 発売日: 2015/04/28
- メディア: 単行本
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