一番気に入ったことば「忘れておぼえる法」
「忘れておぼえる法」とは、記憶直後には「忘れてもいい」と自分に許可する。一日後に再度確認する。この際にも「忘れてもいい」と自分に許可する。三日後にも再確認する。この際にも「忘れていい」と許可する。七日後に再確認する。この時は完璧な状態で記憶に固定しているようです。
本来覚えたいと思う事柄は、覚えようと意識するものですが、この方法は、逆に敢えて「忘れてもいい」と思うことで、リラックスするように促す効果があり、そのやり方の良し悪しはその人の記憶しようという意識と記憶しなければならない(でもできない気がする)という不安との葛藤の程度によると思います。
それでも同じ事柄を週に四回も「覚えたい」と思って確認すれば普通は覚えられる気がしますがね。
この本は、僕がこれまで心理学や脳科学で得た記憶術の方法論の中でも、一般にわかりやすい部分をチョイスしたものとなっていると思います。
また、科学的な裏付けがあるものも載っていますが、非科学的な経験論に基づく方法も多数載っていて、この本の方法論は玉石混交だといえます。
それでも良さそうだと思ってやってみて、効果のあるものはその人に有効であるということなので、一読して良さそうなものをチョイスするのはよろしいかと。
僕個人としては池谷裕二『記憶力を強くする』(講談社ブルーバックス)をお勧めします。
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