一番気に入ったことば「家庭内暴力の背後にある感情は「憎しみ」ではなく「悲しみ」なのです。」
臨床活動でひきこもり事例に携わることになったので、「ひきこもり」の入門書として読んでみました。
わかりやすくまとめられているし、ひきこもり事例に数多く携わってきた著者自身の考えも載っているので
面白かったです。
特に精神疾患とひきこもりの関係について述べている箇所が勉強になりました。
ひきこもり状態にある方の全てが精神疾患というわけでもないと思いますが
心理臨床家としては当然知っておかなければいけない知識です。
この本に書いてある解決法は、親御さんに向けた指示的なものが多く、
自分の領域でそのまま使うことはできないのですが
心理教育をする際の面接の方向性を考えるきっかけになりました。
解決への道を描けるよう、もっとひきこもりの勉強をしていきたいです。
- 作者: 斎藤環
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 1998/11/01
- メディア: 新書
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