たいやきさんは本を読む

臨床心理士・公認心理師の読書ブログ

本日読了[393冊目]滝川一廣『「こころ」の本質とは何か−統合失調症・自閉症・不登校の不思議』 ☆☆☆

一番気に入ったことば統合失調症発病の確率を上げる遺伝的な資質は、配偶者を得るうえでは有利にはたらく資質」


上記のことばは著者ではなく、精神科医中井久夫先生の説(ことば)みたいです。


こういう紹介で、著者を通し新たな知見に触れることもありますね(孫引きともいう)。


僕自身統合失調症自閉症不登校について、すでに基本的な事柄については知っているので、
全体的に目新しい知見は無かったです。


むしろこの本はエッセイ的な感じがして、著者の価値観に沿った考察や理想の記述といった印象が強かったです。


残念ながらこの本を読んでも心の本質にはたどり着けないと思います。


「こころ」の本質とは何か (ちくま新書)

「こころ」の本質とは何か (ちくま新書)