一番気に入ったことば「ヒトらしく生きるとは、ヒトらしさとは何かについて、一人ひとりが、自らの感覚をもとに、勇気をもって、探求していくことである。」
心理学の本です。
「ヒト」とは何かを考えるとき、「ヒト」と「ヒト」以外のものを比較するのは定跡ですね。
この本は、リアルな「ヒト」とヴァーチャルな「ヒト」とを比較しながら、ヒトらしさについて考察していきます。
自ら認識し行動するように見える機械、対話する機械、概念を持つ機械、こころを持つロボットについての考察、愛着行動と心の理論、共感、ジェンダーや気質についての考察など、面白い話題が沢山載っていました。
また、ところどころ漫画や映画からの引用もあり、ただ堅いだけの心理学の本ではないところに好感がもてました。
「ヒト(人、人間)とは何か」
哲学的でもあり、心理学のもつテーマの根幹でもあります。
心理学に興味を持つ人すべてにオススメの本です。
- 作者: 北原靖子,加藤知佳子,渡辺千歳
- 出版社/メーカー: 北大路書房
- 発売日: 1996/04
- メディア: 単行本
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