一番気に入ったことば「歴史は、異なる人びとによって異なる経路をたどったが、それは、人びとのおかれた環境の差異によるものであって、人びとの生物学的な差異によるものではない」
ものすごく内容の濃い本です。
歴史、環境というマクロの視点から、民族間の差異、食糧や農畜産物などの詳細な移動の変遷を辿ることで、人類の進化や文化の生成を明らかにしていきます。
また、植物が繁殖するためのシステムや、肉食動物が家畜化されない理由、病原菌の繁殖システムなど、自然淘汰によって説明される進化の過程も実に興味深い。
個人的にライオンバーガーが食べたくなりました。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
- 作者: ジャレド・ダイアモンド,倉骨彰
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2012/02/02
- メディア: 文庫
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