本日読了[335冊目]山野良一『子どもの最貧国・日本   学力・心身・社会におよぶ諸影響』☆☆☆☆

一番気に入ったことば「自己責任論」


貧困問題や経済格差問題を児童福祉司の視点から論じた本です。


量的データを元に貧困と子どもの学力の相関、ならびに貧困と子どもの心身の健康問題の相関を示しています。


全体を通して丁寧に論を進めている印象でした。


客観的データを用いてマクロな視点で概観することは、社会問題を学ぶ上で最初に知るべきところでしょう。


ただ、全体的に問題提起に終始していて、具体案についての直接的な記述はありませんでした。


もちろん個々の現場で働く児童福祉司の方々は尽力されていると思いますが。


社会がどのような方向へ進むべきなのか、そしてそのためにはどのような具体的な政策が必要か、あるいは民間にできることがあるか等について提言してほしかったです。



子どもの最貧国・日本 (光文社新書)

子どもの最貧国・日本 (光文社新書)