昨日読了[333冊目]相良守次『欲求の心理』☆☆☆☆

一番気に入ったことば「特殊飢餓」


動機づけに関する教科書として使用できる本です。


基本的(ホメオスタシス性)欲求、性欲求、情動性欲求、内因性欲求、対人的欲求、社会的(心因性)欲求、二次的欲求、そして欲求と葛藤について書かれています。


1973年に出版された本ですが、内容はそれほど古く感じませんでした。


それはたぶん、この分野の研究はその当時からそれほど進んでいない、というかかなり解明されたということでしょうか。


自分に必要な栄養分を含んだ食べ物を求めるという特殊飢餓は、乳幼児でも行われて立証されているというのが面白かったです。


他にシンメトリー理論や中断欲求とかも面白いなぁと思いました。


シンメトリー理論は、好意的な人の好きなものは、お互いのコミュニケーションを通じて自分も好きになるというものです。


中断欲求とは、中断された欲求は持続し、再びその欲求を満たそうとするもの。しかしこれはその欲求を満たすような代償行動によってある程度緩和されるというものです。


人間心理の基本的分野として、動機づけの心理学は必須です。


欲求の心理 (1973年) (岩波新書)

欲求の心理 (1973年) (岩波新書)