一番気に入ったことば「生きることが大事なんだから」
殺すことによって、つまり自殺や他殺によって癒される人がいたら、その人をどうやって癒し、治療を行うのか。
この本は対談本の割に読みやすいと感じました。それは対談している両者の信念がはっきりしていて、テーマに対する返答の言葉に各人のキャラクターがしっかりと現れているからだと思います。
個々のテーマに対する洞察も鋭く、納得させられる部分や批判したくなる部分のメリハリもよかった。
ただこの本、残念なのが対談の対談文章の下に、河合隼雄、村上春樹、編集の個別の主張が挿まれていて、かなり読みにくい。編集者は何を考えてこのような作りにしたのか全くわからない。他に方法があったのではないだろうか。
河合隼雄が、心理療法はドグマを持たない宗教のようなものと言っていたのが、、、印象的でした。
もやもやが増えてしまいました。
- 作者: 河合隼雄,村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1998/12/25
- メディア: 文庫
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