本日読了[284冊目]日垣隆『世間のウソ』☆

一番気に入ったことば「世間のウソ」


タイトルと目次のテーマに惹かれ読んでみました。


しかし残念ながら知見を広げるだけの情報は少なかったです。


扱っている個々のテーマは面白いものだと思います。しかし全体的に主張後の証拠となるデータや考察に乏しいと感じました。


例えば数字が増えたからといって必ずしも全体数が増えたわけではないことや、引用に引用を重ねる報道の実情など、目の前に呈示された情報が正しいと言えない場合について言及するのは良いと思いますが、将来的に送料が無くなるとか、マラソンの選考をマスコミが大々的に取り上げるのは、国民に人気があるスポーツだとかは、思いつきで書いているように感じました。


そしてなにより残念なのが、主観的で私的な言葉遣いが多いこと。文章中にそのような言葉遣いが多いと、例え証拠が正しくても、軽率で疑わしいと感じてしまうものです。


世間にはウソが多いけれど、この本にも主観的で独断的な意見(ウソ)が多いので、書いてあることの真偽を考察してみるのも一興かもしれません。



世間のウソ (新潮新書)

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