本日読了[244冊目]ダニエル・C・デネット/山形浩生訳『自由は進化する』☆☆☆☆

一番気に入ったことば「自分を思いっきり小さくすれば、事実上すべてを外部化できる」



上記のことばはデネットの前著『自由の余地』で語られたことばであり、この本ではさらに点状の自己という発想から脱却し、「自分自身を大きくすれば、驚くほど多くのものを内在化できる」といいかえます。


これらのことばは「自己」という設定がまずどこにあるのかを問うのです。


この本はリバタリアニズム、利己的遺伝子、ミーム、遺伝と環境、神経科学や量子論における科学的決定論と因果説などに対する反論で構成されています。


リバタリアニズムゲーム理論決定論などの自由意思に関する知識があると読みやすいですが、前提が無い人は厳しいかもしれません。そんな人のためにこの本では「出所とさらに読み進めるためのガイド」と称して各章ごとにオススメ本が紹介されています。


最初山形浩生のくだけた訳に違和感を感じましたが、すぐに慣れました。本人の講義を見るとわかりますが、ダニエル・デネット堅苦しいねちねちした哲学者とは正反対の印象を受けます。その感じが文体に表れています。


自由論に関しては僕も一家言あるので、語りたいことは山ほどあるのですが、省略(;一_一)


僕自身も自由意志擁護派なので楽しく読ませていただきました。色々参考になりました。






自由は進化する

自由は進化する